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マレーシアのウェサック・デー: 国民の心にともる静かな光 🕯️

  • 執筆者の写真: Ezlyna
    Ezlyna
  • 5月12日
  • 読了時間: 2分

お寺の鐘の音やお香の香りで目を覚ましたことがあれば、それはマレーシアのウェサック・デーだったのかもしれません。仏陀の日として知られるウェサックは、ゴータマ・ブッダの誕生、悟り、そして入滅を記念する日です。仏教徒にとって非常に神聖な一日であり、多文化が共に生きるマレーシアでは、静かな敬意と開かれた心で祝われています。


ウェサックは通常、5月の満月の日に行われます。マレーシアでは、クアラルンプール、ペナン、イポーなど、仏教徒の多い地域でとくに盛大に祝われ、寺院が灯りに包まれ、信者の方々が祈りに集まり、通りにはランタンがともされます。


華やかなお祭りとは違い、ウェサックには穏やかでゆったりとしたリズムがあります。多くの方が朝早くから寺院を訪れ、花やろうそく、線香を供えます。これらの供え物は、人生のはかなさを象徴するものです。花はしおれ、ろうそくは燃え尽き、線香の煙は消えていきます。そこには、平和な内省の空気が漂っています。


マレーシアのウェサックで最も美しいとされるのが、キャンドルを手にした行列です。クアラルンプールのブリックフィールズにある仏教寺院マハー・ヴィハーラでは、夕方になると数千人が集まり、それぞれがろうそくを手に歩きます。大きな仏像が近隣をゆっくりと運ばれ、詠唱と祈りが響く静かな行進となります。地元の方はもちろん、外国からの訪問者も歓迎されており、参加しても、見守っても、心に残るひとときを過ごせます。


また、全国各地で思いやりの行動が見られます。献血キャンペーン、無料のベジタリアン料理の配布、暑い日に通行人に水を渡すなど、どれもシンプルで優しい行いです。これらはすべて、仏教の教えの中心にある「ダーナ(施し)」の精神の表れです。


マレーシアに暮らす外国人にとって、ウェサック・デーはこの国の精神文化に静かに触れる貴重な機会となります。派手な花火やごちそうではなく、心を落ち着かせる時間、思いやりの心、そしてコミュニティとのつながりが大切にされる日です。


マレーシアンリンクでは、ウェサックの行列や寺院での参拝を体験できるようご案内しています。静かに見学されたい方も、儀式に参加されたい方も、それぞれに合った形で安心して過ごせる場所をご紹介いたします。


次のウェサックには、ショッピングモールを少し離れて、ランタンの光と祈りのささやきが包む夜を歩いてみてはいかがでしょうか。そこには、穏やかで深く、そして心に残るマレーシアの姿が広がっています。

ree


 
 
 

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