ローカルを大切に、ローカルを壊さずに:ジェントリフィケーションと責任ある探訪のあり方 🌏 🌏
- Ezlyna
- 5月29日
- 読了時間: 3分
※これまで「駐在員」という言葉を使っていましたが、より幅広い背景を持つ海外在住者を含めるため、今後は「エクスパット」という表現を使っていきます。 マレーシアンリンクでは、エクスパットの皆様がマレーシアの表面的な魅力だけでなく、その奥深い暮らしや文化を体験できるようサポートしています。その一方で、私たちの存在やおすすめ情報が地域社会に与える影響についても、常に意識を持っています。だからこそ、私たちは少し違うやり方を選んでいます。
ジェントリフィケーションとは?なぜ重要なのか?
ジェントリフィケーションとは、低所得者層の地域に裕福な人々が移り住むことで、家賃の上昇、地域の文化的アイデンティティの喪失、そして長年住んでいた住民の立ち退きが起きてしまう現象です。マレーシアでは、バンサーやペナンのジョージタウンの一部などで、静かだった地域がトレンドの中心地となり、元々のコミュニティが影響を受ける例も見られます。
私たちは、商業化よりも「意識あるつながり」を大切にしています。それぞれの地域の個性や魅力を消してしまうことなく、地域の多様性や文化を共に祝い、支えることが目標です。
なぜ「隠れた名所」を拡散しないのか?
多くのブログやインフルエンサーが「隠れた名店」や「おすすめスポット」を紹介する一方で、私たちはより控えめで個人的なアプローチを大切にしています。素敵な屋台やカフェがあっても、あえて名前を出さないこともあります。それは、そこを大切に思っていないからではなく、むしろその逆です。混雑や価格高騰から守りたいと考えているからです。
地域を「インスタ映え」の背景として消費したり、人の営みをコンテンツ化したりすることには、共感していません。私たちが大切にしているのは、人と人とのつながり、文化への理解、そして地域への真の参加です。
私たちの描く「責任ある探訪」
マレーシアンリンクでは、好奇心があり、心を開き、地域に敬意を持って接するエクスパットの方々を歓迎しています。地域の習慣を学び、地元のビジネスを応援し、目立つよりも馴染もうとする、そんな方々と一緒に歩んでいきたいと考えています。
私たちは以下の価値を大切にしています:
フェアトレードと倫理的な消費
マレーシアの自然と生態系の保護
小規模な地元ビジネスの声を届けること
文化の保存と地域主体のストーリーテリング
国連の持続可能な開発目標(SDGs)との調和
「映え」ではなく、マレーシアへの愛を
私たちは、カメラ映えするからという理由で場所を紹介することはしません。マレーシアという国が、本当に深く知るに値する場所だからこそ、大切に扱いたいのです。そのために、静かに歩き、まずは耳を傾け、心を込めて物語を共有していきます。
もしTikTokでバズるようなスポットを探しているのであれば、私たちはそのためのガイドではないかもしれません。でも、地元の屋台でコピを飲みたい、パサールでマクチとおしゃべりしたい、知らなかった村の宴に参加してみたい、そんな思いがあるなら、私たちはいつでもお手伝いします。
ここはマレーシア、トレンドではありません。そして、私たちはこの大切な国の姿を、これからもそっと身守っていきたいと考えています。
📷: ダヴィナ







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